バラいろダンディ(2022年1月24日)②

バラいろダンディ文字起こし

こんにちは、カゴヨウキキです。

今回は、バラいろダンディの苫米地博士の
出た回の文字起こしを行います。

“自前スタジアム”が成長のカギ

発言者は、以下の通り。

ふかわりょう(以下:ふ)
大島由香里(以下:大)
武井壮(以下:武)
苫米地英人(以下:苫)

大:日本のプロスポーツが
  ビジネス面で世界の

  トップチームに水を
  開けられている理由とは?

  記事では、日本のチームが
  自前のスタジアムを保有
  しない傾向が長く続いていた
  ことが原因だとしています。

  スポーツビジネスの根幹は、
  スタジアムへの集客で

  チケットが手に入らないほど
  価値があるからこそ放映権も
  高く売れる。

  しかし、所有権、運営権がない
  借家では裁量が乏しく、

  集客強化のために法人向けの
  VIPルームや飲食店設備を
  設けるといったことが難しいと
  いうのです。

  背景には、日本が明治期に
  スポーツを体育として受け入れ、

  競技者を中心に考えてきた
  歴史があるため、エンタメ
  への観点が薄かったという指摘も。

  こうした中、日本ハムは来年春、
  日本で初めて球団による建設で
  新スタジアムを開業する予定。

  スタジアムへの投資だけでなく、
  周囲の街づくりも進めると
  いうことで注目を浴びています。

ふ:はい。

大:さあスタジアムの
  所有権、運営権がチーム側に
  ある割合についてなんですが、

  国内外のサッカーと野球を例に
  見てみます。

  こちら。サッカーで
  イングランドのプレミア
  リーグと比べると、

  日本は所有権、運営権、共に
  チーム側が持っている割合が
  非常に少なくなっています。

  一方、野球でアメリカの
  メジャーリーグと比べると、

  日本の方が所有権、運営権を
  チーム側が持っている割合が
  多くなっているんですね。

  これは2004年の球界再編で
  アメリカ流の経営を取り
  入れる球団が増えたことが
  原因だとされています。

ふ:はい。武井さんいかがでしょう?

武:ま、ビジネスの面で、
  こう世界のトップチームに
  日本が水を開けられている
  っていう感覚とは、

  ちょっと違って、その理由が
  結構歴然としてあって、

  まあ、二つ大きな原因としては、
  その人種とか、その多国籍の
  人間がまずあまりチーム内に
  いないっていう。

  ま、外国人助っ人みたいな
  概念があって、外国人が
  少ないんで。

  ま、その競技に興味を持つ
  あの国が少ない。

  だから人口が少ないって
  いうことなんですよ。

  だから日本人は興味を
  持ってるけど、他国の人は
  日本のスポーツ中継見ないじゃ
  ないですか?

  ほとんど。あと言語ですよね。

  だから日本語で中継してて、
  あの英語版がないんで。

  要はその外国語圏の人って、
  ほとんど日本の中継スポーツ
  中継ね、楽しく見ることが
  できない。

  だから、あの世界中の人が
  その顧客にならないんで、
  マーケットが広がらないっていう。

  ま、当たり前のことが
  起きてるんですけど。

  ま、ヨーロッパのサッカー
  なんかは、ま、世界中の
  国からスーパースターの

  選手が集まって、チームが
  形成されて、それが何チームも
  あるから。

  ま、世界中の国の人が顧客な
  わけですよ。

  当然、ペーパービューも売れる
  だろうし、あの世界中の人が
  もう何十億人か見る機会がある。

  しかも多言語で放送されてるから、
  ま、ビジネスになりやすい
  っていう側面が、僕は
  一番大きいと思いますけどね。

ふ:苫米地さんいかがですか?

苫:まさに武井君がその説明した
  ことが全てだと思いますよ。

  だから日本はマーケットが小さい。

  映画とかそうじゃないですか?
  あのハリウッド物みたいなの。

  ただ、日本も最近NETFLIXとか
  乗るようになって変わっている
  可能性はあるけど。

  ただ今までのモデルだと
  アメリカのものは全世界。

  日本のものは日本だけみたいな。
  もともとそのもちろん、その
  明治期からそのスポーツが体育。

  それは当たり前の歴史であって、
  これは全然別な議論で、

  例えばオリンピックは
  アマチュアの体育であるべきか、
  商業スポーツであるかとか、

  そういうディスカッションは
  ありますけど、日本には

  確固したプロスポーツって
  ありますからね。

  そういうディスカッションは
  もう明治ではない今ではない。

  ただ、そのプロスポーツが
  大したお金をアメリカとか
  ヨーロッパに比べりゃ

  稼げてないっていうのは、
  まさに武井君が言った通りで、
  マーケットサイズの話ですよね。

  あとはじゃあ実際その球団を
  その本当にスタジアムも

  自前で持つことが意味が
  あるかどうかって、
  これは別なんじゃないですか?

  例えばそれも自前って何ですか?
  ですよね。

  例えば西部スタジアムは西部
  鉄道という法人が持って、

  西武ライオンズ株式会社に
  運営委託してるんですよ。

  これって球団が持ってるん
  ですか?

  同じようにソフトバンクも
  親会社が持ってるんじゃ
  ないですかって。

  親会社が持ってるってことは
  株主であり、さらにもっと
  広い意味では国でも
  いいわけですよ。

  ということは、その、その国の
  税制とかにもよる。

  海外の場合は冠スポンサーに
  なったりして、あの
  あなたのチームのものって言って、
  
  実際、お金は冠スポンサーが
  寄付してくれたお金だったり
  するわけですよ。

  だって、お金の出所は個人で
  あって、でも運営はまさに
  そのスポーツ団体そのものの
  株式会社だったりするんで。

  ただ、それって寄付すると、
  税制上すごく有利なわけな
  わけですよね。

  だから、そういった意味で、
  そのその国の税制まで含めて、

  実際、所有形態がどうかって
  いうことはあまり重要ではなくて。

  単にそれはどこの誰かが
  お金を出してくれて、

  所有形態はとは関わらず、
  その球団が実質運営主体に
  なれるかどうかっていうのは
  武井君が言った通りですよ。

  これビジネスになるかどうかで、
  日本はまだまだプロスポーツの
  マーケットが全世界になって
  ないって。

  これからなる可能性もありますよ。

ふ:少し逸れますが、先日、
  あのDAZNのあの料金が
  値上げするというような
  記事が出ていたんですけども。

  これはやはりもう仕方ない
  流れなんでしょうかね。

  こういうのは。

武:あ、料金ですか?

  ま、経営上の
  判断なので、その、ま、
  その値段を上げて、その
  例えば数を増やしていく。

  あの安くして数を増やして
  いくよりも、そっちを
  バランスを取ったっていうのは、

  だから数を増やしていく論理を
  ちょっと狭めたんだろうなと
  思うんですよね。

  固定のお客さんに向けて、
  高い満足度を得てもらおうと

  いうことで、金額を上げても
  離れない層にフォーカス
  したのかなって思いましたね。

ふ:そういう段階になったと。

武:うん。でも、ま、でも僕は
  もうちょっとインター
  ナショナルな環境を

  あの日本のビジネス
  全てにおいてですけど、

  作った方がいいんじゃ
  ないかなって。

  どんなものにも思ってますけど。

  ま、当然ですけど、スポーツ
  あの、例えばプロ野球とか。

  ま、高校からスターが生まれて、
  大学野球でもスターが生まれて、

  で、日本のプロ野球に入って
  日本人が活躍するのを
  すごく楽しく、見るじゃ
  ないですか。

  でも、日本人ってそのメジャー
  リーグも楽しく見れるじゃ
  ないですか。

  じゃあ日本にもその世界の
  トップスターがいっぱい
  集まった球団があって、

  ま、あのドカベンのオール
  スターズみたいなんじゃないけど。

  あんなのでこう外国人とかは
  あれはいないけど、外国人が

  どっといっぱい入ったチームも
  なんか作れるようなルールにして。

  で、海外のあの視聴者の方も
  みんなが見れるような状況に
  少しずつ変えていくと、

  ビジネスは劇的に。
  あのマーケットが大きくなる
  だろうなと感じてるんですよ。

苫:あの、ビジネスっていうのは、
  どんだけ初期投資をするか
  ですよね。

  当たり前で。それで回収する、
  初期投資をどうやって作るか
  っていう。

  最初ガンっていうお金を、
  日本のスポーツ、プロスポーツに
  どっかのお金を入れるかって
  いう概念なんです。

  僕は、僕はさっき言った
  抽象度をもうちょっと上げて
  考えてみる。

  そうすると、例えば中国は
  今ちょっと今、その
  ファーウェイ問題以降、
  静かになっちゃいました。

  けど、それまではハリウッドに
  ガンガン投資して、その

  ハリウッド映画の悪役は日本人で、
  ヒーローは中国人になった
  時代があるわけですよ。

  でも、そのそのファーウェイ
  問題で急に収まった。

  あの韓国は、本当に政府が
  お金をガンガン投資して日本に
  韓流ブームを仕掛けたん
  ですよね。

  当時、広告代理店を通して。
  で、そうやってこれでも
  これって今はそういうのは

  認知戦コグニティブワーフェア
  っていうんですよね。

  そのその国のヒーローとかね、
  日本のアニメなんか
  まさにそうですよ。

  アメリカのその、本当に
  トップのその監督たちが
  日本のアニメとか
  見てますからね。

  でも、大して日本は政府を
  テコ入れしてないんですよ。

  だから日本という国家を
  潤わせるという大きな目で
  見ると、政府が投入して
  いいんですよ。

  もっと政府がアニメに
  ガンガンに税金入れていいし、

  日本のプロスポーツに
  ガンガン入れて初期投資をする。

  そうすると最後回収され
  ますよね。

  でも、その回収が本当に
  現金でなくても、日本って
  いいねと思ってもらえる
  レベルまで行くんであれば、

  これはもう世界がもう
  今これコグニティブワーフェア
  認知戦っていうんですけど、

  世界の先進国みんな認知戦
  しかけてるんで。

  で、そういう中で日本も
  そろそろやったらいいって
  いうのは、国のレベルで
  やったらいい。

  国民がうんと言えばやれますよ。

ふ:これは、ちなみにすいません。
  
  例えば、日本が国がアニメに
  お金を投入するってなった時に、

  例えばどういう具体的に
  どういうことが巻き起こるん
  ですか?

  その制作費が使いやすく
  なるとか?

苫:もちろん、おそらく現場で
  使えるお金が全然高くなる。

ふ:ほぉ~~~!!

苫:当たり前ですけど、
  そうすると世界中の才能が
  日本に集まってる可能性が
  あるですよ。

  貧乏になる前のフランスが
  そうですよ。

  その芸術家といえば、
  パリに行くと、そのどこの
  国かは分かってないのに、

  政府のお金で食わせてもらえた
  時代があるんですよ。

  芸術家は、パリに行くと。

  今はそれはしょうが
  ないですよ。

  今は貧乏になっちゃうと、
  それができなくなって
  きちゃうわけですよね。

  だからそういった意味で、
  その世界中のアニメに
  興味ある人。

  だから、それはスポーツでも
  いいんですよ。

  フェンシングに興味ある人が
  日本でフェンシングやる。

  アニメを描くと、国が
  ガンガンに要するに
  生活させてくれる、

  ベーシックインカムくれる
  ぐらいの発想ですよね。

  だからもし、実際政策に
  もちろん、ちゃんと政策に
  対して補助金をガンガン
  ってやる。

  桁を二つぐらい上げても
  いいんですよね。

  アメリカペンタゴンは五角形で
  ペンタゴンって言いますけど、

  そのある階の一角形、全部が
  ハリウッド映画のポスターが
  並んでる廊下があるんですよ。

  それは実際にそのハリウッド局
  っていうとこがあって、

  そこがずっと、ま、おそらく
  それは世界にというより、

  アメリカ国内でその米軍に
  来てくれる若い人たちを

  集めるっていう分の方が
  強かったかもしれないですけど。
  ずっとやってきてますからね。

  ですから、その自衛隊、
  五兆円の予算の中に入れた
  っていいわけです。

  日本という国がいいねと
  思ってくれれば、誰も
  日本を攻撃しなくなれば、

  別にそのミサイル持たなくても
  いいわけですよ。

  アニメの力で抑止力できる
  可能性があるわけですよ。

  来てもらう。私はフルブライト
  っていうお金で。

  そのフルブライト上院議員さんが
  始めたお金でアメリカに
  最初留学したのが、イエール大学の
  博士課程に行ったんですけど、

  それは世界中の人たちが
  アメリカに来て、学生として
  勉強してくれるように、
  お金払ってくれれば。

  そんな国、誰も攻撃しませんよ。
  だから今はコグニティブ
  ワーフェアを逆向きで。

  ワーフェアっていう言い方が
  悪いわけで。
  日本という国を世界に売り込む。

  ただ、世界は認知戦として
  それすでにやってるんですよね。

武:これやると最初、何を言うか
  っていうと、あの日本人の
  活躍の場が狭まるっていう
  人がいるんですよ。

  でも、そうじゃないと。
  だから世界中にマーケットを
  開いて、世界中から資金が集まる。

苫:だって予算の桁が
  でかくなるんだから、
  日本にいる日本人だったら、
  ますますラッキーですよ。

武:もっと活躍できるようになるって
  いう目線でこう見てもらえたら。

  こういうのをあの小さいね、
  競技場がちょっと抽象度上げて。

  そこにはあんまりフォーカス
  しないでよくないんじゃ
  ないですかね?

苫:単純に今のまんまビジネス
  としてリターンっていうと、
  これはいわゆるMBAの人たちが

  うん、ちょっと収支のために
  月額上げようみたいな判断を
  するかもしれないけど、

  もっと桁違いのことを
  国家をあげて。

  だって、私たちは年間200兆円
  ぐらいは、少なくとも日銀が
  ガンガンに刷ってるわけですよ。

  日本の何らかの景気を良くすると
  いう方策の中で、そういう
  枠組の中で一兆円ぐらい
  入れてもらえばいい話ですよ。

ふ:いや~、力強いですね。

武:記事のテーマの抽象度上げたぞ!!

苫:その通り!!

ふ:ありがとうございます。
  それでは続いてです。

(YouTube動画より)

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