バラいろダンディ(2022年1月24日)③

バラいろダンディ文字起こし

こんにちは、カゴヨウキキです。

今回は、バラいろダンディの苫米地博士の
出た回の文字起こしを行います。

ミスに厳しい職場ほどミスが多い理由

発言者は、以下の通り。

ふかわりょう(以下:ふ)
大島由香里(以下:大)
武井壮(以下:武)
苫米地英人(以下:苫)

大:職場の人間関係の改善のために
  リーダーができることは何か?

  必要なものとして、近年、
  特に注目されているのが
  「心理的安全性」というもの。

  他人と自然に話せて、メンバー
  全員が想定外の事実や異論を
  冷静に受け入れられる
  
  場づくりが、対立のない
  人間関係に必要とされている
  とのことです。

  心理的安全性を損なう
  リーダーが取ってはいけない
  思考の癖の一つが、

  悪いことが起きると犯人を
  探して非難したい。

  犯人探しの本能。

  ほとんどの組織に
  おいて正しい行動と理解
  され定着していますが、

  この行動により結果、ミスの
  報告が少なくなるものの、

  実際には多くのミスを
  犯すようになり、さらに
  報告されなくなるとのこと。

  この犯人探しの本能は、
  責任者になるとその傾向が
  更に強まってしまうとのこと。

  多くの管理職に浸透している
  「災難や懲罰には規律を正す
  効果がある。」

  という常識が、場の心理的
  安全性を大きく毀損させる
  原因になっているという
  ことです。

ふ:うん、これもなんか考え方と
  していいと思うんですが、

  武井さん、いかがですか?

武:そうですね。なんか、
  ま、ミスを非難するとか。

  なんか、ま、スポーツ界で
  よく言われることですけど、

  あのコーチがどういう立場で
  指導するべきなのかって
  いうのは。

  でも、ま、シンプルに考えれば、
  指導者がいて、選手がミス
  するわけじゃないですか?

  それは、まあのそのミス
  したものとか、うまくプレイ
  できないものも当然いて。

  それを指導してそうしなく
  するのが指導じゃないですか?

  だから、それを怒るっていう
  ことの、もう無意味さが
  もう露骨なんですよね。

  もう如実に現れているので。

  だから指導者がそれを怒る
  ぐらいだったら、あのそれが
  起きる前にそれが起きない
  施策を立てるべきで。

  だから、指導者のやるべき
  ことっていうのは、そのミスを

  怒ったりとか、叱責する
  ことではないってことは
  もう明らかですよね。

ふ:う~~ん。苫米地さん。

苫:あのね、あの私、たまに
  「苫米地さん抽象度って
  言葉知ってますか?」

  とか聞かれることが
  あるんですよね。

  いや、知っているに
  決まってんじゃないですか?

  心理的安全性ってコンフォート
  ゾーンっていう英単語の
  日本語訳なんですよ。

  コンフォートゾーンという
  概念をベースに仕事をして
  きたのが、私のその教師で
  あったルータイスで。

  それを全世界に広める
  お手伝いをしてきたのが
  コーチングで。

  ですから、これはコンフォート
  ゾーンって重要なんですか?
  って私に聞かれると、

  はい。その通りで、その
  理由は簡単ですよ。

  今まさに武井君が説明した
  通りですよね。

  我々ミスを追求されたら、
  人間萎縮しますよね。

  居心地悪くなるじゃない
  ですか。居心地が悪い。

  これ、ものすごくあの、
  もう過去にも説明した。

  専門的な言い方をすると、
  エフィカシーが下がる
  わけですよ。

  まず私たちはゴールを設定
  しますよね?現状の外に。

  で、そのゴールを達成できる
  人間だっていう自己能力の
  自己評価。

  これがエフィカシーですよね。
  で、そのエフィカシーが
  下げちゃいけないんですよ。

  それをちょっとしたミス
  なんかでガンガンやれば
  エフィカシーを上司が
  下げちゃうんですよ。

  みんなが集まって、
  高いエフィカシーを
  持っている集団を

  コレクティブエフィカシー
  集合的なその高エフィカシー
  集団を作るのがまさに
  リーダーの仕事で。

  それを一人下げると、他の
  人を自分がこれ実際
  心理物実験であるんですけど。

  誰かが怒られてるのを
  横で見るだけで、他の人も委縮
  するようになるんですよ。

  てことは、グループ全体の
  エフィカシーを下げる行動を
  わざわざ取ってしまうんで。

  これは絶対やってはいけない
  ことなんですよね。

ふ:あの、この社会職場とか、
  そういう個別では改善され
  てるかもしれないですけど、

  この社会全体はまだこの
  ミスに厳しいというか、

  この先日、その受験生が
  こう暴れたりするもの。

  もちろんあの行為っていうのは、
  全くあのあの容認できない。

  あのものではありますけど、
  この厳しい社会が生んだ
  ものかなと私は思って。

苫:厳しい社会がというか、
  エフィカシーが低い人たちが

  リーダーとして動かしている
  国家であることが問題
  なんですよ。

  ものすごい簡単に言うと。

ふ:ああ~~!!

苫:だからそれはおそらくその
  ゴールが低いか、
  エフィカシーが低いって
  いうのは、二つの理由
  ですよね。

  ゴールが低い可能があるん
  ですよ。

  自分が例えば、その、
  今行かないですけど。

  昔、若い国会議員の結婚式に
  よく呼ばれてた時代に、

  そのみんなが本人も私は大臣に
  なりますとか言うと、
  僕は最後、ツカツカって行って。

  「いや、あなたのために国会
  あるんじゃないんで」って、

  僕は言った記憶があるん
  ですけども、

  要するに国会は国会議員の
  自己実現の場になってる
  わけですよ。

  要するに、いや、あなた
  たちの実現の場ではなく、
  国民の実現の場所です。

  でも、そうじゃない。

  少なくとも今はたまたま
  政治家の話ですけど、

  全ての世界でトップの人たちが
  どうも自分のために生きてる。

  ゴールを、その自分のゴールを
  それを追求するのはいいんですよ。

  でも、そのゴールは抽象度が高い。

  簡単に言うと、自分以外の
  人たちが主なんですよ。

  必ず自分も入るわけですよ。

  世界の戦争と差別を無くすって
  なった時に世界は私、
  入ってるんで。

  私の家族も入ってるんで。

  でも自分がこうなるっていう
  ことじゃないじゃないですか?

  ですから、抽象度が高いから
  どこまで行けるかは別
  ですけど。

  抽象度が高いゴールが設定
  できた人たちが正解であり、

  財界のリーダーとして国を
  引っ張ってくれているんで
  あれば、

  これってコグニティブ
  エフィケーサスの
  国家になっていくんで、
  日本はそういう風になって
  いかなきゃならないんで。

  私もたくさん本書いて、
  いろんなとこでお話し
  してますし、

  テレビに出演してるのも
  そういうことですから。

  ですから、おそらくそれは
  過去の人たちは、でも、
  これのいいのは、

  「長生きすればいいんですよ。」

  「私の戦略はそれなんです。」
  あの、あのチェゲバラのように。

  その一方で高い抽象度のゴールと
  実際にマシンガンを持つ。

  これはゲバラ主義って。

  私、あの、まさにチェゲバラの
  お嬢さんと日本のキューバ大使と。
 
  それと、えっと、フィデル
  カストロの長男を呼んで、

  私の目の前でゲバラ主義に
  ついて講演したことが
  あるぐらい。

  その昔から言ってるゲバラ主義
  っていう概念は、ものすごい
  高い抽象度なんです。

  チェゲバラがその革命を
  終わって、そして、ま、
  あの時はソ連・アメリカの
  時代ですよね。

  その時に独立したわけですよ。
  その時、チェゲバラが言ったのは、

  「アメリカが独裁。西洋の帝国
  主義国だと思ったら、ソ連の
  方がとんでもない帝国
  主義国だった。」

  って言って、ソ連のその
  傘下にいる国なのに
  発言しちゃって。

  ま、結局、彼はあの南で
  殺されてますけど、

  まさにそれがゲバラ主義で、
  ものすごい高い理想を
  一方で持つ。

  もう一方で、マシンガンまで
  持って行動をするぐらい具体的。

  あの時代はマシンガンで
  当時チェゲバラが日本に
  やってきて、

  原爆ドームに来た時に、
  なんで日本人は原爆を
  落としたアメリカに文句
  言わないんですか?

  っていう発言したのを
  朝日新聞だったと思い
  ますけど。

  その共産ゲリラがこう発言
  したと当時発言されてます。

  そのぐらい彼の思想は
  理解されてなかった。

  同じです。皆さんも、高い
  思想の抽象度で行動するけど、

  でも、ちゃんと臨場感を
  維持した行動をする。

  今は高い思想がだから
  ゴールが高いのと、ちゃんと
  それを行動として。

  その矛盾していないか
  ですよね。

  今、ゴールが低い人たちが
  低いエフィカシーで行動
  しているっていうのが、

  今の政界・財界になっちゃって、
  それは日本の経済の低迷であり、
  政治の低迷ですよね。

  ですから、それを次の世代に
  伝えないのは簡単です。

  我々が長生きして、そういう
  人たちはどんどんこの世から
  いなくなっていただくだけ
  ですよね。

  何もしないで、いなくなって
  いただけます。

ふ:ありがとうございます。
  ダンディサロンでした。

(YouTube動画より)

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